2008年4月28日月曜日

サバイバル その1


写真:紀伊国屋の窓から見たブライアントパーク

「海外旅行と海外に住むのとではまったく違う」とはよく聞いていたし、そりゃそうだろうと思っていたけど、実際に経験してみてその違いが身にしみてわかる。旅行の場合は限られた時間内で、日常から離れてまったく違う刺激を受け、それを楽しむことができる。その期間が終われば、それまでに築いてきた生活パターンに戻るだけのことである。
しかし、よく知らない土地に住み始めるということは、何もかもよくわからない中で生活を立てていかなければならないので刺激を楽しんでいる余裕がない。限られた時間と予算内で、異文化の中で新しいベースを築いていくということはけっこうしんどい。
まずは家探し。ネットを見ればたくさんのルームシェア募集広告が出ているので自分で探し出すことも十分できるのだけど、アメリカ人とのルームシェアを希望している私にとっては契約やら細かいやり取りを全部英語でするのはちょっと厳しいし、週5日のフルタイムインターンなので時間的余裕もない。一時滞在の宿に長居することになると出費がかさんでしまうし、早く確実に決めるために日系不動産会社を頼ることにした。希望条件を伝えておけば条件に合ったルームシェアをどんどん紹介してくれて、こちらの予定に応じてアポも取っておいてくれるので、あとは部屋を見に行けばいい。しかし、仕事が終わった後に2件見に行ったりするのが意外と大変。とにかくまだ地下鉄に慣れてないので乗り間違いをしたり、予想以上に待ったりして時間を食ってしまう。その前に銀行でお金をおろしてから行かないと、と思えば、あれ?CITI BANKはどこ?とうろうろ…。なんとか一件目のアポに間に合った!でもそろそろ夕飯、ここら辺ではどんな店があって何が安く食べられるかしら?うーん、この店はおいしいのだろうか…その前にここの注文システムはどうなってるのかも、値段もよくわからない…。いちいち聞くのもちょっとストレスを感じるので他を見てみたりする。そうこうしてるともう2件目のアポに間に合わなくなってくる。結局デリで適当なパンと飲み物を買って地下鉄内で食べる。ああ、今日の栄養価はイマイチだなぁ。そしてようやくたどり着いて連絡を入れてみると、なんと数時間前に他の人が契約を決めてしまったとか!そんな調子で3日位連続で物件を見て、ありがたいことに3日目に部屋を決めることができた。マンハッタンのアップタウン、セントラルパークのすぐ西側の、駅からも近い便利で安全な場所に
$500台のレント!しかも、ルームメイトになるおばあちゃんがなかなか親切で、さらに割引してくれた。NYの常識では考えられない神様の恵みにひたすら感謝!! しかしながら、この3日間慣れない土地で迷いながらの家探しで連日寝るのが遅くなり週末はクタクタの中でファッションショーを迎えたのであった。
そして、まだまだ私を疲れさせることがこの先にも待っていた。

2008年4月14日月曜日

ファッションショー


この週末(12~14日)は、ミッドタウンのとあるホテルでショーが開催された。
金曜の夕方から搬入作業開始。
先の予定を伝えられないで突然動き出すので何が起こるのかよくわからない。
ドレスは箱詰めして送るのかと思っていたら、皆で運び始めた。
うう、ウェディングドレスは重い。
初日の土曜は展示会形式でお客を招いているので、ホテルの一室
(といっても披露宴会場のように広い)を借りて、
そこにドレスを並べていった。気が付けば、
インターンは私を含めて合計4人もいることがわかった。
一人は日本人の女の子。あとの二人は多分アメリカ人の男性と女性。
皆学生である。私のみ相当年上…
でもここはアメリカ、歳など気にしない気にしない。

さて、やはりインターンの主な仕事はモデルへのフィッティング。
実は私はこれが苦手。何度か経験はあるけど、
いつも舞台裏の着替えはばたばたで
ちょっと殺気立っていて、ハプニングが多くて心臓に悪い。
でも何事も、はるばるNYまで来て経験させてもらえることを感謝しよう。
と心に決めた。
初日の展示会では、お客さんからのリクエストに応じてモデルがドレスを着る。
ドレスは生地が硬くて厚いものが多く、さらに体にぴったりしてるので
ジッパーを上げるのが大変。いつも二人がかりで、
何着もやってると指が相当痛くなる。
それにしてもディレクターのセールストークは上手い。
自信たっぷりに一着一着のドレスの魅力を語り、
お客さんを引き込む。彼は私のイメージする典型的アメリカ人。
いつも笑顔でテンションが高い、ハリウッド映画とかに
登場しそうな人物である。

展示会2日目の夕方、いよいよファッションショー!
私たちインターンは裏方でフィッッティングでバタバタ、うわ、
こんな時にジッパーがひっかかって上がらない。あれ?このリボンの結び方って
どうだったっけ?あせっているとすかさずヘルプの手が飛んできて直してくれる。
そんな風にばたついているうちに会場から拍手が。ああ、見たかったなぁ…
やっぱり要領良くテキパキと、とは行かなかったけど無事終了。
ショー会場からドレスを移動し終わると、皆とっとと"Have a good night!"
と言って帰って行く。職場でも同様、皆終了時間でぱぱっと帰る。さすが
ニューヨーカー、切り上げが早い。気を使って残ったりしないところが気持ちいい。

3日目、初日と同様に展示会形式で、アポイントを取ってあるクライアントを接客。
さすが高級ウェディングドレス、サックスフィフスアヴェニューも来ていた。
夕方、引き上げ作業。搬入と同様にドレスや諸々の荷物を手分けして運び、
タクシーに積んでオフィスに帰る。ああ、また爪が折れている。
NYに到着して最初の週から土日出勤+肉体労働。さすがにへとへと。
翌日はとりあえずオフをもらったけど新居に引越しで休めず。
現実は厳しい。次回は身に染みてきた厳しさについて書かずにはいられない…。

2008年4月12日土曜日

ついに到着!インターン開始&いきなりTV??


写真上:23stで目に留まったショップ
写真下:一時滞在先の風景

2008年4月3日、とうとうNYに到着。
両親、友達、教会のみんな、仕事の取引先の方々・・・
私の周りにいて応援し続けてくれた人たちへの感謝が尽きず、
飛行機の中では度々涙がこぼれて困った…。
でも到着したらもう感傷的になってる暇はない。

着いたらまずイミグレーション。黒人の大きなお兄ちゃん。
観光ビザではないのでなんだか色々質問されて時間がかかったけど、
(何とか聞き取れて良かった!) 笑顔で、「君の滞在するクイーンズは
いい街だよ。楽しんで。」と送り出してくれた。
JFK空港ではこちらで通う予定の教会の牧師先生が
車で迎えに来てくれることになっていて、
ちゃんと英語でコンタクト取れるかな、とちょっと心配。
やっぱり電話での会話はちょっと難しく、相手の言ってることが
すべて聞き取れないので、会うまでに牧師先生を少々歩き回らせてしまった…。
でもさすがは牧師、会った瞬間笑顔とハグで温かく迎えてくれ、
宿まで親切に送り届けてくれた。
ありがとう、T先生!
そんな風にNYでの第一歩を踏み出したのでした。

さて、このブログを書いている今日は4月11日。
かなり忙しくズッコケな日々でろくにメールも出せず、
あっという間に一週間が過ぎてしまった。
色々書きたいことが山積みだけど、まずはインターン奮闘記から行きます。

SOHOにあるウェディングドレスの会社でのインターンとして7日からスタート。
初日は超緊張の中、インターン斡旋会社の方と同行で出勤。
まずはショールームへ通される。おお、さすがアメリカの建物、
天井が高くて窓も大きい。そしてシンプルで綺麗なショールームには
美しいドレスがダダッと掛けられている。
最初はボス兼デザイナーの日本人女性と面会する予定だったのが、
彼女に急用ができたらしく、他のアメリカ人スタッフの女性に
オフィスを紹介してもらうことに!
斡旋会社の方は契約書にサインをもらってすぐに帰ってしまい、
いよいよ英語バトル開始!?
まずはスタッフ一人一人に挨拶しに行き、次に
ざっと仕事の流れを説明してもらった。とりあえず聞き取れたけど、
自分の言いたいことがすっと出てこないのがもどかしい。
Yes、OK、I see、ばかり。ま、慣れるまではしょうがないか。

最初にお手伝いしたのがカッティング。
オートクチュールなのですべてのドレスを社内で作っている。
優しそうな、東南アジアか南米系のおじ様に教えてもらいながら生地を裁断。
「へぇ~、こんな風にやるのねー。」 と、ドレス一着分をチョキチョキ。
次はビーズ刺繍を頼まれる。ドレスの接ぎ目が自然に見えるように
ビーズ刺繍でつなげる作業。
おお、いきなりオートクチュールっぽい。嬉しい。

ふと気が付くと、ビデオカメラを持って歩き回っている日本人女性が
いるではないか。私とボスが挨拶しているところを撮っている。なんだろう?
なんと、「情熱大陸」のドキュメンタリーを撮っているとのこと!
ええっ、いきなりTV出演??
どうやら6月あたりに放送予定らしいのでチェックしてみてください。

週末にショーがあるのでばたばたと雑用をこなす日々。
英語は全部はわからないけど、
半分聞き取れればあとはだいたい状況から判断できる。
とりあえず職場では、心配してたほど困ったことには今のところなっていない。
スタッフの皆も良い人ばかりのようだし安心安心。

すべての道を整えてくださっている神様に感謝!